今月のテーマ:☆「頑張る!」だけでは頑張れない!☆
勉強や部活動で結果が思わしくない時、子どもはよく「(今度)頑張る」と言います。
「いつも『頑張る』と言って、頑張った試しがないじゃない!?」なんて言葉を返していませんか?
確かに、子どもを信じたのに何度も裏切られると親として文句も言いたくなるものです。そして、子どもとしては、結果に出なくても「頑張った!」と言い張るかもしれません。親から見て「子どもが頑張っていない」と思うのも、子どもが「頑張っている」と思っているのも正しいのかもしれません。なのに、双方の言い分が異なるのは双方が「頑張る」という言葉を鵜呑みにしていたからかもしれません。
親:「今度はどうするの?」
子:「頑張る。」
親:「頑張るというのは、うれしいけれどあなたはどんな結果を望んでいるの?」
子:「今度は、勝ちたい。」
親:「もし勝てたとしたら、あなたはどうなる?」
子:「うれしいし、ますます頑張ろうという気持ちになれる。」
親:「それは素敵ね!それじゃあ、そうなれる為にあなたはいつ・どこで・何をするの?」
子:「毎日、家で2時間練習する。」
親:「そんなに練習できたらいいけど、今の生活から考えたら現実的ではない気がするけど…」
子:「確かに毎日そんな長い時間は無理かぁ。じゃあ学校から帰って30分と、朝起きて30分練習する。」
親:「それを続けたらどうなりそう?」
子:「勝てる自身が湧いてきそう」
親:「それはいいわね。でも今までも頑張ろうと思ってできなかったけど、今度は何が違うのかしら?」
子:「今までは2時間も頑張ると思っていたけど最初から『そんなにできないよな』って思っていた。今度は、一回30分くらいだからやれると思う。」
親:「そう。それは良かった。お母さんが何か手伝えることある?」
子:「明日の朝、6時に起こしてくれる?」
親:「1回だけなら、起こしてあげる。でも、それで起きられなかったら知らないわよ?」
子:「大丈夫!絶対起きるから!」
抽象的な言葉で、子ども自身も、親も曖昧なまま良い結果を待っていても、なかなか期待する結果は得られないものです。具体的な目標と実行可能な計画を親子で共有して、人事を尽くして天命を待ちましょう。
「『頑張る!』だけでは頑張れない!」