今月のテーマ:☆親の嫌われる勇気☆


「もっと、自分のことは自分でできる子になって欲しいのだけれど…。どうしたら、そんな子どもになってくれますか」と訊ねられました。皆さんは、どう思いますか。どうしたら、自分のことは自分でできる子どもになると思いますか。
 以前、目の不自由なお嬢さんを持つお母さんの娘さんに対する普段の様子がテレビで紹介されていたことがありました。お嬢さんの目が不自由であるにも関わらず、痛ましいほどに厳しい対応をされていたのが印象的でした。そのお母さん曰く、「私の方が先に逝く。娘が一人で行くためには、一通りのことを自分でできるようにならなければ、生きていけない。だから、私はきびしく育てています。」お嬢さんは、目が不自由であることをほとんど感じさせないような自然な生活ぶりなのです。
私は、このお母さんから学びました。
「将来を見据えることなく、目先の面倒を見てあげる、見てもらうことだけで、親子が共に幸せを満喫してはいけない。親の存在意義は、将来に渡って子どもが一人で生活することができるようにサポートすることなんだ」と。
もちろん、ただ躾と称して厳しく対応するだけでは、これも問題です。階段を一段一段、昇るように、少しずつ子どもができることを増やしていき、その都度、出来るようになったことを子どもと共有うすることは大切です。
良い親でいたいと願っている保護者(ほどんどの保護者)が陥りやすい罠です。
私たちが、子どものことで「忙しい」と感じる時には、「今、子どもにしていることが、子どもの独り立ちに役立つか」振り返るチャンスかもしれません。

『親の嫌われる勇気!』