「悔いのない人生」を生きるために 

北村 蒼大

僕は、この本の「悔いのない人生」を生きるためにの部分を読んで、「悔いのない人生」という部分にまず疑問を持ちました。
悔いの無いと言われると、すべてが完璧な人生を生きていくことなのかな。と思いました。
でも、この先をだんだんと読んでいくと、フリードリッヒ・ニーチェというドイツの哲学者の話が出てくる。この哲学者は「英却回帰」という思想を残している。
それは、人生の最後に不思議な人物が、側に現れ、その人物は君に対して
「いま、一つの人生を終えようとしている、おまえ。もしおまえが、この人生とまったく同じ人生を、もう一度生きよと問われたならば、然り、と答えることができるか。
いや、さらに、もし、おまえがこの人生と全く同じ人生を、何度も、何度も永遠に生きよと問われたならば、然り、と答えることができるのか。その英却に回帰する人生を、喜んで受け入れることができるか。」
その人物は、君に対してそう問いかける。この問いに対して、最高の人生だった。そう答えることができるなら、それは「悔いの無い人生」といえる。しかし、そう答えることは容易ではない。
それは、人生には必ず、苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失があるからだ。だから、この問いに対して「あの苦労がなければ、とても最高な人生だった。」と答える。
だが、それは「悔いのある人生」であり、けして「悔いの無い」人生ではない。「悔いの無い人生」とは何なのか、それは、成長することである。「それがあったからこそ」~を学ぶ事ができた。
この言葉を語ることができるなら人生においてそれらは「不運な出来事」ではなく、「幸運な出来事」に変わっていくだろう。
僕は今バスケ部で、次の総体に向けて、頑張って練習しています。でも最近、友達に1VS1で負けて、とても悔しい思いをしています。
何度も、自分にはバスケは向いていないのかな。才能ないのかな。そう思ったりします。
でもこの本の第一話「悔いの無い人生」を生きるためにの話を読んで、今僕が当たっている壁は、自分を成長させてくれる。とても幸運な出来事だと思うことができました。
今は、負けていてもこれまで以上に努力をして、総体でも活やくしたい。と思いました。