「未来を拓く君たちへ」

白石桃子 中学3年
 著者が述べているように、この本を読んでいる瞬間は「奇跡の一瞬」というように、人生という登山をしていること、つまり、今、生きている中で出会うものすべてが奇跡なんだと思いました。
 私の登山はまた始まって間もないほど長い長い人生の一部ですが、たくさんのものに出会い、学んできたと思います。
私は中学生の間、二つの部活動に所属していました。一つはバスケットボール、もう一つは水泳でした。
 バスケットボールでは、先輩・後輩の上下関係を知り、将来社会で生きていくための礼儀を学び、困った時にはお互い助け合うという協力することの大切さを学びました。
 水泳では、5年間練習を見てくれていたコーチがチームを去り、別れの悲しさを知りました。ですが、新しいコーチとの出会いで、出会いに感謝をするということも学びました。
 新しいコーチが来て、練習の環境が変わってしまい、それについていけなくなってしまう生徒もいましたが、私はその環境にもすぐ慣れることができ、新しい練習方法でコーチと共に夢を追いかけ、自分の力を伸ばすことができました。
 私は、15年生きてきた中で、そのコーチとの出会いが何よりも宝物だと思っています。今まで出会ったコーチの中で、どのコーチよりも一緒に練習した期間は短いですが、誰よりも一番生徒想いで、熱意のあるコーチでした。
 そんな人生のお手本とも言える人に出会えたことは、私の登山での一番感動し、感謝しなければならない大切な「奇跡の一瞬」です。
まだまだ私の人生は長いですが、「志」を持ったコーチのような人間になれるよう、「志」を抱いて生きていきたいと思いました。