「砂時計」の砂の音に耳を傾ける/一瞬
趙彩良
体調を悪くし病院に行くと医師から余命30日だと宣告されたら貴女は何を想うか?こう問われました。
私はまだ15歳で高校受験を控えていて、青春も人生もまだまだこれからだとずっと思っていました。
もし自分が残りの命が僅かだと知ったら、なにをするだろうかと考えましたが、たぶん私は悲しみに暮れずっと泣いてばかりだと思います。
人々は言います「人生はあっという間」だと。
幼い頃、私は1年がとてつもなく長く感じていました。
田舎の自然の中で四季ごとの景色の違いをのんびり眺めながら過ごしていたからでしょうか。
しかし、歳を重ねる毎に段々と1年が早く過ぎ去っていくようになりました。
それは今も続いているしこれからもずっと早まることでしょう。最近、何故父や母・先生・近所のおばちゃんが人生はあっという間というのか、今を精一杯楽しめと言うのかが分かった気がします。