新学年になり、身体検査

~ちょっと立ち止まって「メートル」って?

身体検査で身長を測ってもらい、1 M 00 CM って言われます。
自分でも自分の身長はその単位で自覚していますね。
でも、ちょっと立ち止まってみて。

「メートル」って何語?

元々はギリシャ語の「メトロン」(はかる)が語源と言われています。
そして、この長さの単位の提唱したのはフランスです。

昔は長さの単位は地域によって違いました。
日本では「尺」とか「寸」とかで、今でも大工さんの世界では使っていますね。
英語の「インチ」はジーンズのサイズに使っています。
ところが、大航海時代以降、世界レベルで商売するとなると単位が行く先々で違うと大変不便で困ることになりました。

そこで1795年、フランスの法律で1メートルは
子午線の北極から赤道までの1000万分の1と決めました。
自分の身長を表す単位のもとはスケールが大きいですね。

その後、1870年パリに24カ国の人が集まり、国際メートル委員会が開かれ、
パリを通る子午線を基準ということに反対もあり、メートル原器につけられた
二本の目盛り線の間を1メートルと決めました。
このメートル原器は白金とイリジウムで出来ていたそうです。 

メートル原器 出典 Wikipedia

そして、「その後もっと正確に公平にということから、1983年、
光が1秒の2億 9979万2458分の1時間に真空中を進む距離を1メートルと定めました。
真空中の光の速さは宇宙の中ではどこでも同じ。
だからもう変更をしなくて良いでしょう。
君たちの身長表記に使われている 「メートル」 は地球の、そして宇宙のスケールがその背景にあったのです!