「沸点の法則」

私が勝手に「沸点の法則」と呼んでいる原則があります。我々は誰もが水が100度で沸騰することを知っています。(実は水が沸騰する温度を100度と決めたのですが・・・)そのため、水が沸騰するまでのおおよその所要時間も経験上推測できます。だから、その時間を心穏やかに待つことができます。

ディズニーランドへ行くと、人気館の前には長蛇の列ができています。中には「60分待ち」「2時間待ち」などという時もあります。その列の途中には「ここから1時間」「ここから30分」という看板が掲示されており、これが見事に正確です。ですから、人は文句も言わずに2時間を待つことができます。

以前、北海道を列車で移動していたときのことです。ある田舎の駅で列車が停止し、アナウンスが流れました。

「ただいま信号機の故障で停止しています。信号機が復旧次第発車しますので、しばらくお待ち下さい。」

ところが、30分経っても1時間経っても発車する様子がありません。乗客は苛立ちを見せ、中には乗務員を問い詰める人も現れます。

「いったい、いつになったら発車するんだ!」

車内は次第に殺気立ってきます。不安や不満が充満してくるのが分かります。

結局、1時間30分程度の遅れで列車は動き出したのですが・・・これらの例を見ても分かるように、「人は予測された2時間は待てるが、予測できない1時間を待つことができない性質」を持っています。これを「沸点の法則」と名付けます。

問題は、この沸点の法則が人の成長にも当てはまることです。

誰もが実感していることですが、努力と成長は比例しません。例えば「今日100mダッシュを10本走ったから記録が0.01秒伸びる」ということはありません。
走っても走っても記録が伸びないという日々を過ごしている「ある時」、突然記録が伸び始めます。

子供の学力もそうです。勉強しても勉強しても学力(成績)が伸びない時期を過ごしているうちに、突然、成績が伸び始めるものです。人の成長は一次関数的ではなく、三次関数的な伸び方をするのです。そして、その「突然伸び始める時」をブレイク・ポイントと言うのですが、問題はブレイク・ポイントがいつ訪れるのかが誰にも分からないことです。

すると、多くの人が「いつ訪れるか分からないブレイク・ポイント」を待てずに、努力を辞めてしまいます。努力を辞めてしまった人には永遠にブレイク・ポイントは訪れません。

いつやって来るかは分かりませんが、努力を続けている人には必ずブレイク・ポイントは訪れます。それまで努力を続けることが出来るかどうかです。

「継続は力なり」の真の意味はここにあります。

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